コ・コ・ロ… 感想
コ・コ・ロ…
アアル 、背徳的エロティシズムAVG
原画 市川小紗(本杉知絵)、シナリオ 美汐優
―あらすじ―
久遠寺 宗治(くおんじ そうじ)。
類い希な美貌を持つ彼は、人を惹きつけてやまない。
しかし、彼は何事にも興味がなく、感情の起伏が乏しい、無機質な人間だった。
それは、封印した過去に原因があった……
そんな彼を《クール》と思って言い寄ってくる人間も多い。
しかし、彼は何の感慨もなく、ただ快楽の為だけに彼女たちを抱いていた。
そして、今日もまた……
そんな宗治は、最近、おかしな夢を観るようになっていた。
「愛してる、宗ちゃん……」
愛を語りかける、儚げな女性。その美しい姿に、どこか既視感を覚える。
それが、封印されていた宗治の過去を、次第に甦らせていく……
果たして、宗治には、どんな過去があるのか?
そして、彼の運命は?
―キャラクター紹介―
久遠寺 宗治(くおんじ そうじ)
178cm、65kg。
絶世の美貌を持つ《コ・コ・ロ…》の主人公。幼少の頃に経験した《出来事》によって極度に感情の起伏をなくし、また何事にも無関心な人間になってしまった。
県立の《誠清校》に通い、そこの剣道部に所属している。
久遠寺明日香(くおんじ あすか)
152cm、38kg。B72cm(AAカップ)、W52cm、H76cm。
宗治のちょっと生意気な妹。
超進学系お嬢様私立校《桜乃学園》の1年。その中でもトップクラスという天才ぶり(本人談)。
秋葉 真結美(あきば まゆみ)
148cm、42kg。B84cm、W56cm、H79cm。
明日香の親友で、同じ《桜乃学園》に通う女の子。
宗治に恋し、明日香の手引きでHをすることになるが……
実はオタクでボーイズラブ系の漫画が大好きらしい。
瀬名 晶(せな あきら)
156cm、48kg。
宗治の後輩で、同じ《誠清校》の剣道部に所属している。
姉の真琴に無理矢理入部させられた剣道部では、マスコット的な存在。
宗治にほのかな想いを寄せ、真琴に対して尊敬以上の感情を抱いている。
瀬名 真琴(せな まこと)
165cm、54kg。B80cm、W60cm、H85cm。
宗治の所属する《誠清校》剣道部の部長。
スポーツ万能で、特に剣道では国体に出場した経験を持つほどの実力を持つ。
極度の恋愛音痴で、宗治に対しても異性を感じていないため、彼にしてみれば、数少ない《話しやすい相手》。
クリスティーヌ・ラッセル
175cm。72kg。B100cm(!!)、W62cm、H90cm。
《誠清校》にやってきた交換留学生。
日本というものを勘違いしていて、「サムライに会いに来た」らしい。
なお、あまりの巨乳ぶりに規定のブレザーが着れずにいる。
榊原 瑞紀(さかきばら みずき)
168cm、57kg。B92cm、W59cm、H88cm。
《誠清校》の英語教師。宗治のクラスの担任であり、剣道部の顧問でもある。
生徒を思うが故に厳しく接するため、生徒からの評判はよろしくなく、そのため「あの性格が原因で行き遅れた」と噂されている。
剣道部4人組(けんどうぶ よにんぐみ)
《誠清校》剣道部に所属する一年の仲良し4人組。
宗治と真琴に対して憧れ以上の感情を抱いていて、二人によく差し入れをする。また、同級生の晶をぬいぐるみのように弄んでいる(本人たちは可愛がっていると思っている)。
上段左:月形 潤……活発でちょっと生意気な女の子。
上段右:結城 恵美……上品でおしとやかな(?)お嬢様。
下段左:若林 深美……マイペースな不思議少女。
下段右:岩瀬 千夏……四人の中では一番普通の少女。
(あらすじ、キャラクター紹介はHPより引用)
―感想―
まず最初にこのゲームコ・コ・ロ…は、同性愛や性的虐待、近親姦など公序良俗に反する表現がが多く見られたため、発売後に販売禁止となり回収騒ぎになったという経緯があります。
その後はアアルがソフ倫を脱退して、近親は全て義理と変更にして自主審査で再発売となりました。
私はエロゲー雑誌でコ・コ・ロ…の記事を初めて見た時はCGが綺麗で絵が好みだなと興味を持っていたので、この回収騒ぎを知った時は『一体どんな過激なゲームだったんだろう』と前より断然興味を持ち始めました。
そんな問題作の感想を一言で言ってしまうと、
惜しい!!!
設定やあらすじ、キャラクター、システム、インモラルでアブノーマルなHシーンなど凄く魅力的で面白そうなのですが、それらをシナリオに上手く生かし切れていなくて凄く惜しいと感じてしまいました。
このゲームのストーリーを知りたい方はウィキペディアを見れば詳しく載っています。というか、ウィキペディアのほうが詳しいです。
私はもちろんこのゲームをオールクリアしたのですが、ウィキペディアに載っているような描写を見ていません。
ゲームをクリアするとおまけシナリオが出てきて明日香が「あたしの身近な人たちのことを、そっと教えてあげるね」と言って出てくるので、ここで補完されるのかな?と思っていたのですが何も説明はされなくてドタバタなギャグシナリオでした。
おまけシナリオで明日香が「本当は、なんとなく雰囲気で分かるモンなんだけど、シナリオ書いてるヤツがボンクラ…じゃなくて、アニキが無口な上に、他人に興味が無いでしょ?」なんて言っているのが微妙に笑えないギャグでして……。
結局ウィキペディアで補完した状態でした。
どうやら回収騒ぎがあった事で、勝手に私の期待値が大きく上がってしまったみたいです。
昔のゲームのシナリオは、あってないものなんて言われていた事がありましたので、過度に期待するのもよくなかったのかもしれませんが、コ・コ・ロ…にはあらすじから魅力的なキャラなど良い設定がたくさん揃っていたので本当に惜しい!!
ちなみに後で知ったのですが、コ・コ・ロ…にはコ・コ・ロ…Voice版という音声を追加されたバージョンが発売されています。
音声が追加されただけだと思っていたら実はこちら、シナリオを大幅に追加・修正してメッセージスキップ機能などシステム面もパワーアップしていたのです。
もしかしたらVoice版にウィキペディアで載っているようなシナリオが追加されていたのかもしれないですね。
他にも小説やOVAになっているのでそちらに詳しい説明があったのかもしれません。
なので、この感想は最初に出たコ・コ・ロ…のみとなります。
先にこの事を知っていたらVoice版を購入したんですけどね……残念。
ゲーム画面は立ち絵、背景、メッセージがそれぞれが表示されていて珍しい感じです。
今では見れない画面だと思うので、昔のゲームっぽいとも言えますね。
システムは凝っていて、プレイヤーの選択によってなんと、次のプレイ時に性格が変わります。
性格は『善人、いい人、普通、悪人、外道』の全部で5つ。
性格が変わるとシナリオや選択肢、主人公の反応も変わり、特定の性格でないと見れないEDもあります。
凄く面白そうなシステムなので、ここにも期待してゲームをやったのですが、やっぱり感想は「惜しい!!!」でした。
元々、主人公の感情の起伏が薄く無関心なので、そこまで性格の変化が感じれなかったのです。
その性格に寄っているシナリオだなと感じる部分はありましたが、もう少し極端に変わっても良かったのかなとも思いました。
EDは全部で24個と多めですが1ルートが約40分で終わります。
性格システムもあり、周回プレイが前提になっていますね。
そのため、EDによっては違う選択肢を選べばすぐにEDになって10分で終わるルートなどもあります。
周回するたびに宗治の過去が明らかになったり、インモラルなHシーンも雰囲気があって良いのですが、種類が少ないため何度も同じシーンを見たりするので若干EDの回収が苦痛に感じる事がありました。
メッセージスキップはCtrlを押せばできますが、たぶん強制スキップなので未読も飛ぶと思います。そんなわけで私は全てポチポチとマウスを押し、流し見をしながら読んでいました。
ですが、結末がほんの少し違うだけのために同じストーリーを流し見でも読むのは流石に疲れました…。
CGはとても綺麗でエッチです!もう素晴らしいです。
コ・コ・ロ…は、このCGとあらすじで購入したようなものですね。
CGはコピックで塗られたようなアナログ感がありますが、実際はどうなんでしょう。
昔のゲームだから、アナログで塗ったものを取り込んで作ったというのもあるかもしれませんし、CGだけどアナログっぽく塗ったのもありえますね。どちらにしても凄いです。
CGの90%がエロシーンとHPに書かれている通り、日常のワンシーンのような普通のCGは一切ありません。だいたい肌色か倫理観ナシのCGのみです。
BGMはゲームに合った雰囲気で全体的に良かったですね。
タイトルとHシーンで流れている曲が頭に残りやすくて良い曲だと思いました。
ただ、BGMのバグ?があったのが残念でした。
私の所持しているコ・コ・ロ…はDL版なのですが、ロードから始めるとタイトルで流れているBGMがそのままゲーム中で流れます。
シーンが変わるとそのシーンで流れるBGMになるため、そこまで酷いバグではないんですけどね。
でもシーンが変わらずにタイトルBGMがずっと流れたままになっていると、BGMはループしないので次のシーンに行くまでは無音状態でゲームを進める事になります。ちょっと悲しい。
個人的なお気に入りキャラは剣道部4人組です。特にミミちゃんが可愛い……。
なので、4人のHシーンもあったのが嬉しかったですね。
内容は短く、1人づつではなく4人まとめてでしたがCGもあって私としては素晴らしく良かったです。
本当に惜しいなと思うゲームでしたが、昔から気になっていたゲームではありましたし、CGが綺麗な事と、サブですが剣道部4人組というお気に入りのキャラも出来たので、こうして遊ぶ事が出来て良かったです。
ちなみにこのコ・コ・ロ…にはコ・コ・ロ…II、コ・コ・ロ…0と続編があります。
コ・コ・ロ…IIはコ・コ・ロ…から約18年後、コ・コ・ロ…0はコ・コ・ロ…より前の宗治の話という繋がりがあるのでこちらも非常に興味があります。
ただ、全部原画さんが違うのと評価が全て微妙という不安材料はあったりしますが、せっかくなのでいつか機会がありましたら遊んでみたいなと思っています。
―ここからはネタバレ感想です―
真琴先輩や瑞紀先生は悪人や外道でないとEDが見れないのですが、性格上酷い内容のEDばかりなので欲を言えば全部の性格で全員のEDが欲しかったです。
酷いEDの中、瑞紀先生にいつか全てを告白しようと決断するEDは唯一救いがあって良かったと思います。
だけど、いざ告白されたらあまりの重さ耐えきれなくなって瑞紀先生、発狂しないかと心配になりますね。
まさか愛した男、しかも自分の生徒が昔、姉を殺しましたなんて言ってくるとは思ってもないだろうなあ……。そう思うとこのEDも救いが無いのかもしれないですね。
瑞紀先生も夜な夜な男漁りをしている事や、離婚経験があるという凄く良い設定があるのにあまり掘り下げられなくて残念でした。
私の性癖の1つに、エロゲ―で出てくる男×男のHシーンが大好物というのがあります。
な・の・で、晶君には超期待をしていました!
そして期待通り、晶君とのHシーンはあったのです!!
それもひとつでは無くわりと多めにシーンも用意されていたのですが……
理由が欲しい!!!
同性が同性を好きになる理由が簡単でも良いので欲しいのです。(男同士、女同士関係なく)
この辺、私の面倒臭いところなんですが、周りに異性がいるのになぜ同性を好きになったのか?という気持ちを私は凄く知りたい。
なので「たまたま好きになった人が同性だった」や「物心ついた時から好きになるのは同性だった」など、こんな感じで本当に短く簡単で良いので理由があると、私が非常に興奮します。
だから何が言いたいと申しますと、
すんなり宗治とHして興奮しないんじゃあぁぁぁぁああ!!!
という私の心からの叫びでした。
晶君が宗治に告白して、そのままHシーンに入るので盛り上がりがない……
宗治の性格がいくら歪んでいるからって、普通に受け入れすぎなのでせめてもう少し晶君が宗治を好きな理由を掘り下げて欲しかった……
一応、HPの晶君の紹介ページには『ホモじゃなくて、あくまで宗治が好きな晶クン』と書かれており、さらに『実はあの出来事から宗治に惹かれることになる(ここら辺は、いずれHPで明かされることになるかもです)。』とも書いてあるのですが、それが明かされているページは見つかりませんでした……
それめっちゃ重要!!私が1番知りたい所!!!!
もしかしたらこの理由もVoice版や小説で明かされているのかもしれませんが……何故それを最初のゲーム本編に入れないのだ!!!
と、こんな感じでクソデカ感情をぶちまけておりました。
両親から性的虐待を受けていた宗治の回想シーンで出てくる父親に犯されているシーンは良かったです。できればもう何枚かCGが欲しかったですね。
母親とのCGは2枚あるので父親とのシーンもあと1枚欲しかった。
後、明日香とのHで明日香が宗治にバイブを突っ込むシーンがあって、非常に良かったです。
これも後何パターンか用意されて欲しかったですね。
凄く良いのにこのシーン1回くらいしか出てこなかった気がします。
他の明日香とのHシーンは色んなルートで見るのですが、このバイブシーンは出てこないんですよね。残念。
色々惜しい、惜しいと言ってきましたが、私好みの完璧なルートもありました。
クリスのEDは2種類あるのですが、そのどちらも良かったです。
最初は日本を勘違いしてるあんぽんたんな子かと思っていたけど、乱交パーティに普通に誘ってくるクレイジーガールだったとは!
しかもそれが普通だと思っているし、気に入った相手とは必ずおしりHをするなんて控えめに言っても最高!!
私、おしりHシーンを見るの好きなので、あるとニッコリします。なくてもおしりをいじられる姿があるだけでも良いんですよ。
もう1つのEDの、乱交パーティで複数の女の子達と同時にHしてただひたすら虚しさや傷を舐めあっていくのも刹那的で良いですよね。
クリスは完全にノーマークな子だったので、嬉しい誤算でした。
後ね最後にこのゲームの最高な所をもう1個、真結美とのHシーンが全てメガネ着用。
最高!!